緑道で今年も梅の花が見事だった。昼間の顔も美しいが、夜、街灯の下で春の精気を放つ梅の姿は幻想的でいっそう惹きつけられる。
写真は、3月某日、雪で濡れる前の梅の花。
梅に近づくと、闇に馥郁とした香りが立ちこめ驚くほどだった。
毎年咲くこの梅を、私は街灯を月に見立てて楽しんでいる。


あいにく、写真を撮った後に雪が降り、花は濡れてしぼんでしまったけれど、やはり夜通りかかると、梅の香りが闇に充ちていてとても癒された。梅の香りは薔薇の香りに似ているような気がする。
同じ梅でも、剪定の仕方やその年の気候によって咲き方がいくらか異なり、私の目には一昨年ほどの勢いはないが、昨年より元気なような気がする。
来年、どんな姿を見せてくれるか楽しみだ。