この記事でいう東京は東京駅のことである。
8月某日、丸ビルにあるイタリアン・レストランでのこと。空き腹にオリーブをおつまみにして白ワインをクイクイ飲んでいたら、気がつけば意識が飛んでいたほど酩酊してしまい、友人に迷惑をかけてしまった。
白ワインをクイクイって、ふだんはそんな真似しませんよ。伝説に残りそうなほど暑い日、素晴らしく美味しいイタリアンと聞いてわざわざお腹を空かして向かい、席について出されたオリーブがあまりに美味しく、「わー、オリーブってこんなに美味しかったっけ?!」と興奮気味に食しながら、暑さに喉もカラカラだったので、ついつい水のように白ワインを飲んでしまったというわけだ・・・。
今こうして書いてみると、酩酊するに十分な勢いのある飲み方だったと思いいたる。
酒の席での失敗はこれまでなかった。が、油断である、大油断である。後で調べたらまさにあれが急性アルコール中毒なのだなあ…。胸はバクバク、目が回るわ、呼吸は苦しいわ、しまいには嘔吐するわで(常備していたエコバッグに上手に吐いたので、そんなに汚いことにはならなかった)、お酒の出る席には当分気がむかないほど怖い思いをした。
今でも学生さんや新入生などがイッキ飲みを強要される事件・事故があるが、あれは絶対いけない。死へ近い行為だと思った。
優しい友人よ、本当にごめんなさい。
そんな晩の帰り道、東京は美しかったア…
酔っぱらった私の目の中で、東京が美しく明滅していた。東京は美シィー…トーキョーは美シィー…トーキョーハウツクシィ…。iPhoneでパチリ。
「あ、そんな余裕あるんだ」と隣の友人が言うのが聞こえていた。
(アー、ハイ。写真とれますシ、まっスグお家にも戻れます、アー、ヒー)
酔っぱらってるので、そう言いたかったが、舌がもつれてうまく言えたか覚えていない。
東京駅は八重洲口に行くことが多く、丸ビルで食事をするのも初めてだった。
それなのに思いがけなく酔っぱらってしまい、その晩は早めに切り上げることになり、とても残念だった。
もう少し涼しくなったら、美しい東京を撮影がてら、うんと美味しいスウィーツを食べにいこうと思う。
リベンジだな!!